こんにちは!子どもの頃嫌いだったししゃもを食べられるようになりました。Chihiroです(/・ω・)/
今回は本のレビューです(/・ω・)/
普段はkindleユーザなのですが、kindleでは手に入らない本がたくさんあるので、
日本に帰ってからは極力kindleでは手に入らないような本を中心に読書の時間を大切にしています(*ノωノ)
最近になって興味を持ち始め、呼んだのがこちらの本。
農業や昨今の新型コロナにも通じるところがたくさんあったので、内容をかいつまんで紹介します(/・ω・)/
Contents
千島学説とは
千島学説は千島喜久男博士が提唱した学説で、「細胞は細胞から生まれるのではなく、赤血球から新しく生まれる。」といった細胞新正説など、現代生物学の常識を覆す複数の説が含まれています。
千島博士は細胞分裂は事実としてはあるものの、細胞分裂によって細胞が増殖していくことを否定しています。
ちなみに千島博士は元々農学校卒で、若い時は酪農をやっていたこともあるそうです(∩´∀`)∩
やはり農学も医学も紙一重なんだな♪と心の中でウキウキしたのは秘密ですw
一般的に脳や筋肉の細胞は、子どもの時から大人になるまでけっして分裂をせず、それなのに脳や肝臓や筋肉は成長とともに大きくなるという矛盾があります。
そして実際は幼児より大人の方が1個の細胞は逆に小さくなっているという事実も、千島博士の細胞新生説であれば説明がいきます。
人間として生まれたら一生人間であるが、微生物のレベルである赤血球も人間と同じに考えることはおかしい。
骨髄の造血作用は真の造血ではない。なぜなら骨髄は健康状態の時は脂肪が充満していてとても血液は造れないからだ。
健康な時ほど血液はたくさん作らなければならない。飢餓及び栄養不足では血液が補給できないから、細胞が血球に逆戻りしている。
千島博士の新血液理論は以下の通り。
1. 消化された食べ物が赤血球になる。
2. 赤血球は腸で作られる。
3. 血管は閉鎖系であり、赤血球が組織に飛び出しているのは炎症など病的な場合であるというのは間違い。
4. 毛細血管の先端は開いていて、赤血球は組織と組織の間に入り込む。
5. 健康で栄養状態の良い時、赤血球はすべて細胞に変化する。
6. 体が病気の方向に向かっているとき、赤血球はがん細胞や炎症細胞など病巣の細胞に変化する。
7. 断食や節食や大量の出血後あるいは病気の時、すべての組織細胞は赤血球に逆戻りする。
8. 負傷などで体の破損した所を再生するのも、赤血球が組織に変化するからである。
つまり、食べたものが血となり肉となる、ということです。
そう考えると、食べ物ってほんとに健康に直結している気がしますよね。
実際、マクガバンリポートでも、ガン及び成人病の原因は90%以上食事であると報告されています。
赤血球は核を得てどのような細胞にでもなれる前途洋洋たるもの。
鳥類以下の赤血球にははじめから核がある。人間を含む哺乳類の赤血球にだけ核がない。
哺乳類の赤血球はそれだけ大器晩成型。
無脊椎動物は骨髄がないため、血球は消化器で作られている。しかし人間や脊椎動物の血球も、発生の最初の段階では卵の表面の絨毛、ついで胎盤の絨毛、生後は超粘膜の絨毛で作られる。
これらの絨毛はすべて消火器系統に属した所にのみある。
量子論から見たパスツールの実験の不自然さ
私がこの本を読んでいく中で最も驚いた部分。
それは千島博士が量子的なものの見方で従来の実験が間違っていると主張したことです。
「細胞を研究する場合、生きた体の中の自然な状態で、その細胞の動きを観察するのが理想。しかし、今日までのいろいろな細胞学の成果は、組織から切り出した標本、つまり死んだ細胞を研究したものが、その中心になっている。自然のままじゃ観察できないから、生物のからだからその部分を取り出して調べる。しかし、この操作そのものがもう既に全体とのつながりを切るという不自然を犯している。細胞のほんとうの姿や働きに対してもうその時点で悪い影響を与えている。」
パスツールは肉汁を内容物としてそれを摂氏100℃の高温で煮詰めたが、自然界にはそうした高温の所はまれである。
摂氏100℃ではバクテリアの栄養源である有機物は熱変性して、自然発生が出来ないような状態に変質してしまう。
自然界にこのような人為的な変化を及ぼすことは到底不可能。
また、生物が生きるために必要な酸素を含む空気を加熱して追い出し、あるいは変化させたのもこの実験の問題点である。
生物はすべて呼吸して生きている。バクテリアと言えども呼吸をし、酸素無しでは生きていけない。
事物は観測によってその影響を受け、変化するという不確定性原理を生物にも応用したのです。
個人的にはこれまで量子論というのはなんとなくどういうもの、というのを知ってはいたんですが、こんな風に応用して考えられるのかと思い感心しました。
もっと身近な事例に当てはめて考えると、今までの常識なんて覆ってしまうことはたくさんあるかもしれないですね。
病が先か、ウイルスが先か
人間の赤ちゃんが生まれた時、その腸の中は無菌である。しかし生後2,3日経つとビフィズス菌という乳酸菌が繁殖する。
この菌がどこから赤ちゃんの腸に入ったのかが謎である。
母乳や粉ミルクを母体にしてビフィズス菌が赤ちゃんの腸の中で自然発生したのではないか。
卵が先か、鶏が先か問題と同じですねw
千島学説で言えば、鶏が先、ということになります。
これはビフィズス菌だけの話ではなく、ウイルスやガンの病原体も含め、先にウイルスが入ったから病気になったのか、あるいは病気になったからウイルスが生成されたのかという話にもなります。
千島博士は病気になることで、その病的環境が病原体を生み出したとしています。
がん細胞は病的になった血液中の赤血球が変化して生ずるものである。細胞分裂によってどんどん増えるのだという、従来の定説は誤りである。
からだが弱ってくると、細胞や組織が病的になり、それが腐敗の方向に変化すれば、そこに細菌やウイルスが自然発生する。
レーリィの実験では自律神経を強く刺激するだけで伝染病を発生させた。
これはものすごーく植物にも共通していますね。
例えば葉っぱがアブラムシに食べられるのは、葉っぱ自身が硝酸態窒素を多く含みすぎていて病的だからアブラムシを引き寄せると言われています。
あまりここでは詳しく書きませんが、硝酸態窒素は人間が取りすぎると発がん性物質となります。
「アブラムシは植物を食べるから害虫なんだ」ではなく、植物が自らアブラムシを引き寄せる原因を作っていて、それは病的な部分を治そうとする自浄作用とも言えます。
レーリィの実験でも、伝染病にかかるのは、元々は自身の健康が損なわれていたり、過度なストレスがあるからこそかかるということを示しています。
Photo by Piotr Musioł on Unsplash
原子転換
千島博士は原子転換についても言及されています。
原子転換とは、カルシウムがカリウムになったり、ケイ素とリチウムが鉄になったりすることを言います。
この原子転換は特に鶏の卵について言及されることが多いですね。
フランスの科学者、ケルブランも『生体内原子転換説』を提唱しています。
石灰分のないフランスの年度地帯では、鶏が柔らかい殻の卵を産む。
ケルブランはその鶏に雲母を与えた。すると翌日になって7グラムもある硬い殻の卵を産んだ。
卵の殻の主要な成分であるカルシウムが、この雲母にはわずかしか含まれていない。
ところが雲母にはカリウムがかなり含まれている。もし、鶏の体がサイクロトロンの働きをして、このカリウムと鶏の体の中にある水素とが結び付けば、カルシウムになる。
39K + 1H = 40Ca硝石は石灰の壁からできる。それはバクテリアが働いてカルシウムの原子核の中から水素の核を取り出すため。
40Ca – 1H = 39K千島説は窒素分を含む赤血球と、それを含まない脂肪との転換であるから、赤血球が脂肪に代わる時には、窒素が消える過程があればよい。
すなわち、行方不明のチッソは体の中で
N → C + O へ転換したと考えられる。
栄養不良のときや断食のときい、脂肪からヘモグロビンや窒素を含む赤血球に逆戻りするときには、炭素と酸素が結合して窒素になればよい。C + O → N
この考えから行くと、草ばかり食べている動物が肉や卵や乳を毎日生産しているのも説明がつく。葉緑素のクロロフィルと赤血球の色素ヘモグロビンの化学構造式はよく似ている。
葉緑素の構造の中心はマグネシウムであり、血液の色素のそれが鉄であるのが主な違いで、両方とも4つのピロールリングで結ばれており、構造はほとんど同じ。
千島はクロロフィルがヘモグロビンに変わったのではないかとみた。Si + 4Li → Fe
Mg + H → Si
Si + 4Li → Fe
カリウムを取ることでカルシウムが増え、卵の殻が硬くなるというのは個人的にかなり興味深いポイントでした(*ノωノ)
そして赤血球と葉緑素が似ていると言うのもおもしろいですね。
植物の生理を考える時に、人間に例えて考えると意外な発見があるかもしれません。
牛、羊、うさぎなどタンパク質の少ない草を主食として多量の乳汁を分泌させ、筋肉を発育させている。
これは現代医学や栄養学では説明できない。千島の新設やケルブランの原子転換説に解明の手段を得なければならない。
量の蓄積で質的変化が起こる
最近は人間界で性転換やLGBT、トランスジェンダーなどは話題ですが、自然に性転換できる生物もいるようです。
ゴカイの1種のオフリオツロカは、メスは30ほどの環節があり、オスは環節が15以下である。
メスは産卵すると、サンゴの疲れからかやせ衰えてくる。するとオスが成長して節の数を増してメスに性転換する。
このような性転換による夫婦逆転の現象はそのゴカイが生きている間、何度も繰り返す。
人間にもこの性転換能力ほしいですよねw
この点においてゴカイは人間より進化していると言ってもいいと思いますw
自然には飛躍もなければ境界もなく、連続的である。
ウイルスやリケッチアは細胞構造を持たないため、生物とは言えない。ウイルスは「生きながら死んでいる」などといわれる。
これらはDNAや核タンパクを含み、自己増殖もするから、生物に近い性質を持っている。だが、生物の定義を満たしていないから生物ではない。
人間が生物と無生物を勝手に区分したために、ウイルスやリケッチアは居所をなくしてしまった。
子どもと大人に挟まれた反抗期の中学生のようですね。なんだかウイルスやリケッチアが可哀想に思えてきます(;・∀・)
「あなたの吐く息は私の口から肺に届いています。私の吐く息もあなたの肺に届いています。あなたと私はこの部屋の空気を共有しているのです。あなたと私。人間と人間。大自然と人間。無機物と有機物。生物と無生物。この世の中で無関係なものはありません。すべてのもの、この大宇宙に存在するすべてのものは、みな連続しているのです。」
自然界は共生で成り立っている
人間ですら腸内菌である最下等のバクテリアと共生しなければ生きていけない。
原子、分子、有機物、最近、細胞など、すべての物質は集合しようとする一種の衝動に似たものを持っている=親和力、または愛
新型コロナが流行ってから、共生という感覚が薄れているような気がしてなりません。
ウイルスをやっつけるだとか、手の消毒だとか。
人間は常在菌がいなければ生きていけません。消毒によって常在菌だって死滅します。
善玉菌や日和見菌、悪玉菌は全体のバランス次第で役割が変わります。
人間はミトコンドリアがいないと生きていけません。
いつから人間は微生物を含むその他の生き物に支えられているという意識を失くしたのでしょうか。
消毒で人間がウイルスをコントロールできると本当に思っているのでしょうか。
同じ人間ですら他人をコントロールなんかできないのに。
共生という意識がないとコロナが流行っている所から来ただけで差別されることは普通にあります。
コロナにかかって完治してもなおずっと言われ続けます。
自分とは別のものを敵と見做す風潮にはもはや嫌気しか差しません。
そして人と人を隔てるソーシャルディスタンスや隔離。
人は他人と直接話したり一緒にご飯を食べたりすることで空気を共有しています。
微生物レベルの共有もあるでしょう。
他の人や生物との接触で免疫力をつけているのに、無症状の人同士が距離を取るのはむしろ逆効果でしかありません。
植物は近くの植物と根っこレベルで意思疎通し情報交換を行っています。
根っこに菌を寄せ付け、窒素と引き換えに菌のエサを放出しています。
隔離で得られるものは精神の崩壊やストレスですよね。
いくら距離を取っても時間をおいても、かかるときはかかりますし、治る人は治ります。
それは自分の免疫力次第です。
千島学説の中に自然界は「弱肉強食」よりも「共生」で成り立っているという説があります。
これを目にした時、とてもしっくりきました。
すべての生物には役割があって、その他の生物によって自分の役割が変わり、また、役割は1つではありません。
自分は他の生物のために生き、貢献しているという意識があれば、自分の幸福感は上がります。
病気を治すのか、病人を治すのか
日本の医師は独禁法に違反している。
働いて金を溜める理由の一つは、万一病気をしたときに治療費がかかるから、それを準備することにある。しかしいったん大きな病気をしたら、せっかく溜めた貯金もいっぺんに費やされてしまう。これではまるで医師を保護するために働いているようなものだ。
もう本当この言葉に付きます。
多くの人は医療費のために生きています。
質の低くて安い毒物まみれの食べ物を食べ続けていたら、食費は抑えられて毎日の調理時間も短縮するかもしれませんが、結果的に早く病気になり、日々の食事よりも圧倒的に高額な医療費を払い続けるはめになります。
しかも保険適用の治療を選んで安く済んだと思っても事態が悪化し結果的に病院に通い続ける羽目になりますし・・・(経験談(;・∀・))
私もこれまであまり良くはない食生活をしてきましたが、今月から少しずつ改善しようと試みています。
具体的に言うと、お菓子を辞めて、意識的に魚など魚貝類を食べるようにし始めました(*ノωノ)
お菓子はこれまでほぼ毎日食べていたので、結構誘惑に駆られることもありますが、忙しくして間食する暇もないほど自分を追い込んだり、ナッツやフルーツなど別の間食はOKというルールにして適度に続いています♪
そして魚は自分でこれまで捌いたことすらなかったのですがYouTubeで勉強してアジやイワシを捌いて調理したりなど。捌く楽しさを味わい始めました♪(∩´∀`)∩
まとめ
この本を読んで、量子のものの見方や事例を知ることができたのが大きな収穫だったと感じます(*ノωノ)
今まで量子のことはなんとなく知っていましたが、具体例がシュレディンガーの猫くらいしかなかったので、量子論に現実感が湧かなかったのですが、パスツールの実験自体に観測者の影響が及んでいたことを知って、意外と身近にあるものだと感じました。
食に関する内容は知っていることや自分の理解と近いものが多かったので割愛していますが、健康を追求したい人や今、慢性病で悩んでいる人などには本当に読んでほしい内容です。
あとは原子転換も個人的にとても惹かれた内容でした。
今後もっと原子転換の研究が進んで今じゃ考えられないような転換が実はあった!とかいうニュースが出てくることを期待します(*ノωノ)千島学説のように潰されるかもですが(;・∀・)
握りつぶされるのはよっぽど握りつぶす側に不都合な真実があったということでしょうね(;・∀・)
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