こんにちは!Chihiro です(`・ω・´)ゞ
最近、農場を始めるための事業収支計画を作っています。
しかしこれが・・・・
重たん(´・ω・`)
いやでもきっとこれは新規就農者に
与えられた試練…!!
けど考えてみると、農業を始めようと思ったきっかけって、
ただ、自然と触れ合いながら仕事ができたらなぁ、とか。
マンゴスチンを生産することを仕事にできたらなぁ、とか、
食べ物を生産していれば最悪飢え死にはしないだろう、とか。
そんなフワッとしたもんじゃないですか?
でも、実際はそんな簡単じゃありません。
農業は1つのビジネスですよ、奥さん(´・ω・`)
農場を始めるというのは、1つのビジネスを始めること、
つまり経営者になるということです。
始めるからには、売上を上げていかないといけないですし、
人を雇ったらお給料を支払ったり、
お給料を支払ったり、
自分や自分の家族を養っていくために
利益が上がる仕組みを考えたり、、、
そのために、新規就農において
事業収支計画を作ることは
とても大切なことなのです。
けど私は最初、農業の事業収支計画って
どうやって立てたらいいのか見当もつかず・・・(@_@)
銀行や政府からの融資や補助金を受けることも
考慮していなかったので、これまでちゃんとした
事業収支計画を作っていなかったんです。
しかし、事業収支計画は融資を受ける受けないに関わらず、
投資家を募ったり、支援者に説得するための材料になります。
投資家や支援者はまだいい方ですよ。
一番説得させる必要があるのは、、、
自分自身と堅実な奥さんでしょうw
シミュレーションを行うことで、
前よりも農業を始めるんだという実感が湧いてきます。
目標が具体的になり、目標達成のための行動が明確になります。
自分でどのくらいマンゴスチンを生産し、
いくらで売って売上を上げていく必要があるのか、
苗木はいくらで調達して、
資材費はいくらに抑えたら
利益が出るようになるのか、
など、
具体的な目標を数値化することができます。
ということで、私のような
「事業収支?何それ美味しいの?」という新規就農者向けに
私の作成した農業収支シミュレーションツールを
このページで無料公開しちゃいます(*・ω・)ノ
Contents
農業収支シミュレーションツールの使い方
農業収支シミュレーションツールは4つのシートで成り立っています。
- 生産予測
- 売上予測
- 経営費
- 利益計画
生産予測シート
生産予測シートでは、
各栽培品目に関する18項目の情報を入力するだけで、
品目毎の売上や、
儲かりやすい農産物の品目が一目でわかるようになります。
詳しい使い方、各項目の詳細はこちらの記事にて解説しています。
売上予測シート
売上予測シートでは、
生産予測シートで作ったシミュレーションを元に、
粗利や営業利益率などを算出します。
経費シート
経費シートでは、農業経営に必要な費用を入力します。
利益計画シート
利益計画シートは手入力なしで、
他の3つのシートの数値を元に、
利益計画表が自動でできるようになっています。
年毎のキャッシュフローで、何年目から
黒字になるかといったことがわかります。
農業収支シミュレーションツールのメリット
Googleスプレッドシート、エクセルで使える
ツール自体はスプレッドシートで作成しているので、
エクセルやGoogleスプレッドシートなどで使えます。
クラウド上に保存しておけば、
パソコンでもタブレットでも、スマホでも、
OSに依存することなく、いつでも編集、閲覧できます。
収益性を他業種と比較できる
この農業収支シミュレーションツールでは、
経営を他業種と比較できるようにしました。
農業の勘定科目って少し独特で、
他業種との比較がしづらいんですよね。
というのも、農業の会計に使われる項目名が
他の業種と全く違うからです。
例に出すと、こんな感じです↓
- 農業粗収益 = 売上高
- 農業経営費 = 経費
- 農業雇用労賃 = 人件費
- 農業所得 = 営業利益
- 農業所得率 = 営業利益率
このツールでは、こうした言葉の差異をなくし、
一般的な会計の勘定項目に合わせ、
粗利率や所得率など、
経営体質を図る数値が自動で算出されるので
簡単に他の業種と経営を比較することができます(*・ω・)ノ
農業経営に必要な数値目標を把握できる
このツールでは、シミュレーションに必要な数値を入力するだけで、
儲かる品目が一目でわかるようになります。
全体の売上だけでなく、
品目毎の売上や収量、利益も算出されます。
自分のやりたい農業を可視化できる
この農業収支シミュレーションツール、
事業収支計画の中でも、おそらく
めちゃめちゃ細かい方だと思いますw
普通なら、もっとざっくりした数値から逆算していくのが一般的です。
例えば、業界の平均売上高や粗利率から原価の計算をすれば、
事業収支計画はもっと簡単に作ることもできます。
私はそうしたやり方でシミュレーションを
作ってみたこともあったのですが、
そうするとどうしても自分のやりたいことを
数値に反映できなかったのです。
このツールは株間や種苗価格など、
小さい数値から大きい数値を求めることができるため、
自分の農業経営の形を具体的に
イメージすることができるようになります。
農業収支シミュレーションツールのデメリット
自分で栽培に関することを調べる必要がある
例えば、播種から収穫まで何か月かかるとか、
苗木あたりの平均収量、株間など、
品目毎に自分で調べて記入する必要があります。
これはこちら側で政府統計などを元に
データを入れておいてもよかったのですが、
栽培地によって参考となる数値が変わりますし、
あえて自分で記入する仕様にしました。
この調べる過程があるからこそ、自分でこのくらい必要なんだという
数値感が掴め、イメージが湧いていくと感じます。
販売手数料や品目毎の人件費は未実装
現時点では、下記項目を考慮していないので、
次回の更新以降でツールで実装していく予定です(*・ω・)ノ
- 販売量に比例する販売手数料
- 品目毎の人件費算出
詳しい仕様は次回以降の記事で解説していきますが、
現在のツールで算出できない
細かいあれやこれやがありましたら、
コメント欄で「こういう機能がほしい」というのを
リクエストしていただければ、
次回以降の更新時に機能追加を考慮します(*・ω・)ノ
ダウンロード方法
農業収支シミュレーションツールは
下記のリンクからダウンロード可能です(*・ω・)ノ
【公開用】農業収支シミュレーションv1.1
※更新履歴
2021/2/13 version1.1 Excel版として再作成
P.S.
今のところ無料としていますが、
そのうち限定公開にするかもしれないので、
ダウンロードはお早めにどうぞ(*・ω・)ノ