先月こんなメールがAmazonさんから届きました。
AWSの無料利用期間が終わるよ、というお知らせメールです。
そういえばAWSでこのDurian Hunter始めてもう1年経ちました。
あいやー。早い。
閲覧数が少なくて利益も上がらなければこの1年で辞めようと考えていましたが、ありがたいことにぼちぼち閲覧数も増えてきてアドセンスもいい感じに利益を上げてくれているので、有無を言わさずDurian Hunter続投決定です。
これからは通常の有料使用になるわけだし、他社のレンタルサーバとも比較して身の丈に合った費用とスペックのサーバに移転しようかなと考えた結果、
AWSのリザーブドインスタンス(RI)に切り替えることで、無料利用期間が終わっても安く簡単に今後もAWS上でWordPressを動かし続けることにしました。
今回はそのAWS EC2のリザーブドインスタンスへ切り替えるに至った理由と実際の切り替え手順を書いていきます。
Contents
AWS無料利用枠とは
AWS無料利用枠ではAWSの一部のサービスを1年間無料で使えるんです。
AWSやこの無料利用枠を利用してWordPressを運用して行く方法についてはこちらの記事で紹介しています。
細かい話ですが、このAWSを申し込んだのが2017年の3月上旬あたりだったんですが、メールによると、期限が3月31日までということだったので、実質翌年の申し込んだ月の末日までが無料使用期間ということなんですね。
AWS無料利用期間が終了するとこれまでのリソースはどうなる?
AWS無料利用期間が終了しても、基本的にこれまで使用していたリソースが強制的に削除されたり停止されたりすることはありません。
そのまま通常通り、リソース使用分に対しての費用が発生してくるだけのことです。
リザーブドインスタンス(RI)とは
そもそもAWS EC2には以下のような4つのインスタンス支払い方法があります。
- オンデマンドインスタンス
- スポットインスタンス
- リザーブドインスタンス
- Dedicated host(専有ホスト)
AWS無料利用枠で使用開始した私のEC2インスタンスは基本的にオンデマンドインスタンスと呼ばれるものです。
使用時間、使用量に応じて費用が発生する、従量課金制のインスタンスです。これまでは無料だったために課金はされてこなかったわけですが。
細かい説明は割愛しますが、スポットインスタンスは例えば開発・テスト環境向き。専有ホストは自分のインスタンスを1つの物理サーバに集約したい場合向けのインスタンスです。
この4つのインスタンス支払いタイプについては以下の公式ページに詳しく載っています。
https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/
この中でもリザーブドインスタンスというのが、1年または3年契約でインスタンスを予約しておくもので、通常の従量課金のオンデマンドインスタンスよりも最大で75%もの割引が受けられるんです。
キャパシティをあらかじめ予約できるため、例えば停止しているインスタンスを起動したいけど、AWSリソースの空き容量が足りなくて起動できない!なんてことがありません。まぁそんなことほとんどないとは思いますが(。-∀-)
私の場合、EC2インスタンスはWordPressの運用(つまりこのブログ)に使用していて、基本的にインスタンスを停止することがないので従量課金のオンデマンドインスタンスよりも、長期間リソースを確約できるリザーブドインスタンスを選んだ方がお得なんですね。
Photo by Samuel Zeller on Unsplash
リザーブドインスタンスに切り替える理由
リザーブドインスタンスに切り替えるに至った理由、それは…
サーバの移行が不要
まず、サーバのスペックや費用を考える際、もちろん他社のレンタルサーバも含めて検討したのですが、やはり気になるのがサーバ移転というリスク。
今まで過去にサーバ移転したこともなく、移転となると一時的なサービス停止は免れないので費用は置いといてとにかくラクに今のAWSを使い続ける道はないかと模索した結果、このリザーブドインスタンスへの切り替えという結論にたどり着きました。
切り替えとはいうものの、実際はリザーブドインスタンスを購入するだけ。
リザーブドインスタンスの設定に対応するオンデマンドインスタンスが自動的にリザーブドインスタンス料金になるというもの。
リザーブドインスタンスとオンデマンドインスタンスの両方をご利用の場合、ご請求額が最小となるようにリザーブドインスタンス料金が先に適用されます。リザーブドインスタンス期間が終了するまでの各時間について、低い時間単価で計算したご利用料金をお支払いいただきます(つまり、1 時間まったく使用しないことがあったとしても、その時間の分の料金が請求されます)。ある 1 時間のあいだに、実行されたインスタンスの数がお客様の保有する適用可能なリザーブドインスタンスの数を超過した場合は、オンデマンド料金が適用されます。
引用元: https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/reserved-instances/buyer/
つまり、同一のインスタンスタイプおよびリージョン (該当する場合は、アベイラビリティーゾーン) であれば、既存のインスタンスはそのままに、リザーブドインスタンスをEC2のコンソールから購入するだけでオンデマンドインスタンスからリザーブドインスタンスに切り替えることができます。
なので今のインスタンスの設定やデータなどを別のサーバへ移転することなく、リザーブドインスタンスに切り替えることができるんですね(๑˃̵ᴗ˂̵)
費用面でお得!オンデマンドインスタンスよりも安い
リザーブドインスタンスにも種類はありますが、私の場合、サーバ代が年間約6269円、つまり月に約522円。
これはオンデマンドインスタンスよりも安いのはもちろん、他のレンタルサーバと比べても断然お得と判断し、サーバ移転するよりこのままAWS使い続ける道を即決しました(^o^)
リザーブドインスタンスの種類と選び方
私の場合は以下の設定でリザーブドインスタンスを購入しました。
プラットフォーム: LINUX/Unix
既存のインスタンスのOSもしくはプラットフォームを選択します。
インスタンスはUnixなので、LINUX/Unixを選択します。
インスタンスタイプ: t2.micro
既存のインスタンスのタイプを選択します。
テナンシー: デフォルト
ハードウェア専有にすると、決めたられた物理サーバのリソースが予約されます。
専有にする理由は特にないのでデフォルト選択です。
期間: 1年
1年(1月 – 12月)もしくは3年(12月 – 36月)が選べます。
どうやら3年契約は1年契約を2回分くらいの費用になるようですが、AWSは1,2年に1回くらいわりと頻繁に料金改定が行われ(どんどん安くなっていってる)ますし、サーバのスペックや容量を毎年見直したいので私は今回1年契約にしました。
提供クラス: スタンダード
スタンダードもしくはコンパーティブルが選べます。
コンパーティブルの方は、インスタンスファミリー(「t2」で表されている、ストレージやCPU容量に基づき分類されたもの)、OS、テナンシー、支払い方法の変更が可能です。その分スタンダードと比べると割引率は低くなっています。
参考
https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/reserved-instances/?nc1=h_ls
今回コンパーティブルにする要件が特にないのでスタンダードを選択しています。
お支払い方法: 全前払い(All Upfront)
前払いなし、一部前払い、全前払いから選べます。
いつ払うか、というお話ですね。無論、全前払いが一番割引率が高いので、今回は全前払いを選択しています。
リザーブドインスタンスの購入手順
EC2コンソールにログインし、インスタンス – リザーブドインスタンス – リザーブドインスタンスの購入 を選択します。
購入画面に移り、リザーブドインスタンスの種類をそれぞれ選び、右側の検索を押すと、条件に合ったリザーブドインスタンスが表示されます。
条件に合ったリザーブドインスタンスの数量を記入し、[カートに入れる]を選択。
[カートを見る]から次に進むと、カート内のアイテムが表示されるので、内容に間違いがないことを確認し、[購入]します。
リザーブドインスタンスの購入が成功しましたという画面が出れば、手続き完了です。
購入してすぐはリザーブドインスタンスのステータスがpayment-pendingとなっていますが、数分置くと正常な状態(Active)になります。
このリザーブドインスタンスはどうやら作成した端末のタイムゾーンでインスタンスが開始されているようです。インスタンス開始時間が22:08 UTC+8となっています。有効期限もちょうど1年後になっていますね。1年後また更新するときは時間に注意しなきゃですね。
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参考
https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/reserved-instances/?nc1=h_ls
https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/reserved-instances/buyer/
https://qiita.com/katsukii/items/ae2e88d36be1253f3cfa
https://dev.classmethod.jp/cloud/aws/2018-aws-re-entering-ri/