マレーシアでは鶏肉も魚もぶった切り。けどそれが美味しさの秘訣である理由。
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マレーシアでは鶏肉も魚もぶった切り。けどそれが美味しさの秘訣である理由。

こんにちは!
最近ハリラヤソングを聞くと切なくなります、Chihiroです(*・ω・)ノ

マレーシアに住む日本人の方と話すと、よく聞くセリフがあります。
それは・・・

「マレーシアの鶏肉は大体どこで食べても美味しいよね。」

確かに。チキンライスのチキンは柔らかくてソースもいい感じだし、
アヤムゴレン(フライドチキン)なんて大抵どこで食べても外皮サクサクかつ中身も柔らかという申し分ないバランス感覚。

マレーシアから一時帰国で日本に戻った時にファミチキを食べた時、その異様なジューシーさとグミのように弾力のあるお肉がなんともゴムのような臭いが感じられて不味いと感じたことを今でも鮮明に覚えています。
日本で働いていた頃は残業日に毎回コンビニでフライドチキンを買って夕食として食べていましたが、まさかコンビニのフライドチキンが不味いと思う日がやってくるなんて当時は思ってもみなかったでしょう。

ふと、以前お話しさせて頂いた起業家の先輩の言葉を思い出します。

「人間の舌って食べたもので作られるよね。」

ほんと。まさにその通りです。
舌はすごく相対的で、美味しいものを食べれば食べるほど、これまで食べてきたものが実は美味しくなかったということに気づきます。

ではなぜ日本の鶏肉とマレーシアの鶏肉がそこまで違うのか。
当記事では鶏肉の味や質を左右する一般的な要因、そしてマレーシアの鶏肉がとりわけ日本人に美味しいといわれる理由を解説します。

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Contents

鶏の月齢の違い

鶏は年を取るほど、筋肉が付いてくるのでその分お肉も固くなります。
逆に言うと、鶏が若ければ若いほど、お肉は柔らかくなります。
例えば日本のスーパーのお惣菜なんかでよく「若鶏の唐揚げ」が売られていますが、その若鶏というのは生後3か月以内の鶏を指します。

鶏の生後3か月というのは人間に例えるどのくらいなのかは、
下記の記事で解説しています(/・ω・)/

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鶏の生育方法の違い

鶏肉は卵と同様、その味は養鶏農家の生育方法によって味も変わってきます。
特に養鶏において大切なポイントは下記の記事で解説しています。

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鶏の品種の違い

日本には名古屋コーチン等地鶏があるのと同様、マレーシアにも地鶏のようなブランドの鶏が存在します。
詳しくは下記の記事にて解説しています(/・ω・)/

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上で紹介してきた月齢や生育方法、品種の違いは日本国内で食べられる鶏肉の中でも違いがありますし、味の違いが出る一般的な要因です。
日本と比較してマレーシアの鶏肉が違う理由はもう1つ、大きな要素があります。
それは、肉の捌き方の違いです。

肉の捌き方の違い

先に言っておくと、これはあくまで個人的な推測ですので、これが大きくマレーシアと日本の鶏肉の味を分けている主な要因であるかどうかはわかりません。あくまで可能性としてお考えいただければと思います(*ノωノ)

日本で一般的に売られている鶏って、胸肉やもも肉など骨が除かれたものが多いですよね。
その一方で、マレーシアの鶏は一羽丸ごと売られていたり、
骨つきで売られていることが多いです。
黒い鶏、アヤムチェマニもまるごと売られていました。

黒い鶏「Ayam Cemani(アヤムチェマニ)」を1羽まるごと茹でてみた
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マレーシアの希少な在来種「アヤム・チェマニ」は頭からつま先までまっ黒くろすけな鶏w色黒スリムなお肉にそそられ、ついつい購入。果たしてその黒い鶏のお味のほどは・・・

ちなみに鶏肉だけではなく、魚に関しても日本のように骨に沿って捌いた切り身ではなく、背骨ごとぶった切った魚の断面がよく売られていますw

割と高級なレストランで食べる鶏料理でも大抵骨が付いています。
一口大の大きさの鶏だからと言って、骨がないとは限りません。
魚同様、鶏肉が骨ごと包丁でぶった切られています(/・ω・)/
骨がないと思い込んで勢いよく噛むとせっかくの美味しいチキンが血の味に染まります(・_・;

日本の鶏肉であればたとえ骨があったとしても、関節を外して関節周りの筋を切ることでうまい具合に解体されていますよね。
けどマレーシアではそんな丁寧な処理は行われていません。
日本人からすると食べにくく、綺麗に食べられないので、ちょっぴり不満に思ってもおかしくないですが、現地の人はむしろ骨があるから美味しいんじゃん、と言います。

前にインドネシアの友人とマレーシアでインドネシア料理を食べに行った時、
アヤム・ペンニェッ(Ayam Penyet)という鶏料理をいただきました。
スパイスで味付けしたフライドチキンを、包丁を横にして上からペニェッと潰すようにして叩いた料理です(*・ω・)ノ

インドネシアの友人は、普通のアヤムゴレンよりもアヤムペンニェッの方が断然美味しい!とゴリ押しw
実際味付けなんかはアヤムゴレンと大差ないのですが、潰すのと潰さないのでは全然違うらしいのです。

確かにアヤムゴレンとアヤムペンニェッ、
私も2つのうちどっちが好きかと聞かれればそりゃあ、アヤムペンニェッの方が好きです(*ノωノ)

なぜアヤムゴレンよりもアヤムペニェッの方が美味しいのか。
これは私の持論ですが、骨ごと潰すことによって骨や骨の中の骨髄がお肉と一緒にお口の中で混ざり合うことで美味しさUPしているのではないかと。

日本でも、鶏ガラスープとして鶏の骨髄は料理にも使われますよね。
豚骨ラーメンのスープも骨や骨髄のうまみが溶け出すことで美味しさが感じられます。
骨がぶった切られた状態で肉と一緒に調理されると、
骨髄や骨の成分が溶け出して美味しさが倍増するのかもしれません。

日本人の感覚で言うと、1人で食べるならまだしも、友人や異性の人と外食する時なんて特に、骨をいちいち手やナプキンで口から取り出すとか恥ずかしいことこの上ないですよね。骨が無い方が食べやすいに決まっています。

けど、骨が美味しさの秘訣であるために、
マレーシアの鶏が美味しいと言われるのかもしれません。

ちなみにもう1つ骨付き肉が美味しくなる要因として、手を使って食べることも関係している気がします。
骨が口に入っていると箸やフォークでは取り除きにくいですよね。
フライドチキンもフォークを使うより手で食べた方が簡単です。
マレー系やインドネシアの方もスプーンやフォークを使うよりも素手で食べると美味しいと言うのをよく耳にします。
食べ方が汚いとかいうことを気にせずに、手を使って思いっきり食べるから食べ物がより一層美味しく感じられるのかもしれませんね(*ノωノ)

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