こんにちは!Chihiroです(*゚∀゚)
突然ですが、質問です!
卵が美味しくなる秘訣は、
何だと思いますか??
鶏のエサ?
はい、エサもめちゃめちゃ大事です。
エサと同じくらい大事な秘訣がもう1つあります。
それは、、、
生活環境です。
安いたまごには
生活環境について記載されていませんが、
めちゃめちゃ大事ですよ、生活環境。
糞まみれの窮屈なケージに閉じ込められた鶏が産んた卵と、
綺麗な空気の広い屋外を歩き回れる鶏が産んだ卵では、
味や品質に雲泥の差が生じます。
私が以前オーストラリアに滞在していた頃、よくスーパーで
Free Range Eggや
Pastured Eggと謳った卵を見かけました。
どちらも放し飼いで育てられた
鶏の卵なんですが、実は違いがあるのです。
オーストラリアの農場でworkawayをした時、
養鶏もしていたホストのDavidに
Free RangeとPasturedの違いについて教えてもらったので、
その時の話を元に、今回はたまごを産む鶏の
生活環境の違いについてお話します。
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鶏の生活環境の定義
Conventional Egg = 普通の卵
大量生産目的で育てられた鶏の卵はConventional Egg(慣習的な卵)と呼ばれます。
そのほとんどは、
せまーーーいケージ内で生きています。
太陽の光を浴びずに一生を終えることもあるそうです。
そうです、つまり室内での大量密集飼いです。
そうした生活環境では鶏が自由に動くこともできません。
想像してみてください。
ケージが何弾にも積まれ、
24時間365日外に出ることはおろか、
身動きすらとれない状態、、、
真上には別の鶏が、、、
ということは、、、
糞が降ってくる・・・!!(@_@;)
身動きすら自由に取れないストレス、
太陽の光も浴びれず砂遊びもできず、衛生状態は最悪。
そりゃ鳥インフルといった感染症や
サルモネラ菌が発生しやすくなりますよ。
こうした大量密集ケージ飼いの事実を知り、
オーストラリアでは、
Conventional Eggや飼育環境について言及されていないたまごを
選ばないようにしようと考える消費者が増えています。
つまり、放し飼いにされた鶏のたまごを選ぼうと考えるわけです。
英語で「放し飼い」はFree Range EggとPastured Eggの2種類があります。
ではどちらがいいのでしょうか?
Free Range – 放し飼い卵
Free RangeのUSDAの定義(アメリカの業界スタンダード)は
以下の通りとなっています。
鶏は外へのアクセスがあること
鶏の体全体が外に出られる大きさではない外へ繋がる小さい穴があればよいと解釈されるケースもある。
一方、別の団体、
HFAC(Human Farm Animal Care:アメリカの非営利団体)の定義は
このようになっています↓
1羽あたり2sq.ft.(0.18平方メートル:約43cm×43cm)が必要。鶏は天気を感じられるよう少なくとも6時間は外で飼われていること。その他の基準を満たしていること。
鶏舎から外に繋がるための小さな穴があればよい
という解釈があるというのはDavidから聞いた話と同じです。
USDAの定義は子どもの言い訳みたいな解釈ですね…(^_^;)
外へ行くための穴はあっても実際に鶏が外に
開放されなければ大量密集ケージ飼いとなんら変わりません。
Pastured Eggs – 放牧卵
Pastured EggのUSDAの定義は以下の通りです↓
商業的飼料だけでなく、自由に歩き回って植物や虫といった自然な食料を食べられる環境で育った鶏の卵。
HFACの定義↓
1羽あたり108sq.ft.(10平方メートル:約3m×3m)で、フィールドがローテートされること。
鶏は夜に侵略者から見を守るため鶏舎に入ることができ、年中外で飼われること。
1羽あたり10平方メートルってなかなかの広さですよ。
例えば小学校の教室は大体63〜70平方メートル。
30人1クラスとすると1人あたり約2.1〜2.34平方メートルの環境で
授業を受けていたわけですね。
Pasturedの鶏なら1教室に7羽までしか入れませんw
侵略者っていうのは例えば鷹やヘビなんかがいますね。
夜は特にヘビが鶏を襲って来やすくなるので
ヘビが入り込む隙間のない鶏舎が必要になってきます。
鶏は夜になると就寝に備えて自分の鶏舎に帰ります。
というのも、鶏は寒いのが苦手で気温の変化に弱いので
夜は安心できるおうちの中で
身を寄せあって眠りにつくのです(*´ω`*)
結論
Pastured EggはFree Range Eggよりも良質な生活環境です。
美味しい卵を食べたい場合はPastured Eggを選びましょう(`・ω・´)ゞ
そもそもそうした生活環境の表示すらされていない、
安いたまごであれば、大量密集ケージ飼いのたまごであると
疑った方がいいと思います。
「放し飼い」の定義も様々です。
定義は言葉遊びにすぎません。
もっとも大切なのは、
実際にどんな環境で育てられているかを知ること、
見て自分で納得して卵を買えば確実ですし
大事なことなのではないでしょうか。
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