今回はFermented Fruit Juice、通称FFJと呼ばれる韓国式自然農法の資材について見ていきまーす(*・ω・)ノ
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FFJ(Fermented Fruit Juice)とは
FFJとは人工的な蜂蜜と言ってもいいでしょう。
これは栄養的に活発な酵素であり、自然農法においてとても効力を発揮します。
FFJは果実のみを主な原料としたFPJの1種です。
これは植物や動物、人間に新たな活力を与えます。
主な原料として使えるフルーツはバナナやパパイヤ、マンゴー、ぶどう、メロン、りんごなど甘いものが良いでしょう。
FFJの作り方
材料
- バナナ
- 未精製の砂糖 もしくは ブラウンシュガー
- 容器
- 木の棒(混ぜる用)
- まな板
- 浸透性のある紙
手順
1. 少なくとも3つの完熟果実を用意します。収穫したものでも落ちたものでも構いません。
地域に合う、その地でよく育つフルーツを探しましょう。フルーツの量が十分でなければ、ほうれん草の根や野生のヤムイモ、キャベツやキュウリ、ズッキーニや大根といった作物を補足的に原料として使うことができます。
(ぶどうの場合はぶどうのみ、柑橘類なら柑橘類のみを使いましょう。これらのフルーツは冷たく酸味のあることから、他の作物と一緒に用いるのは良くありません。)
2. 1kgのフルーツ原料に対し、夏であれば1.2-1.3kg、冬なら1kgのブラウンシュガー(未精製の砂糖)を使います。ブラウンシュガーの役割の1つとして、湿気レベルをコントロールすることが挙げられます。冬の間、気温が低いとほとんど湿気をコントロールする必要がないため、少なくて済むのです。
3. 殺菌のため、容器を洗って日光に当てて乾かす。
4. まな板に砂糖を広げる。
5. 原料とするフルーツを甘いものから細かく切っていく。切った後はフルーツに砂糖を塗りつけるようにして容器に入れる。この過程は必要不可欠な物質が無くならないよう、素早く行う。ぶどうやいちごのように細かく切るのが難しいフルーツはきれいな指で少しだけほぐすとよい。
6. 細かく切っている間に砂糖の半分を使い、残りの半分をすべてのフルーツを容器に入れた後に容器にすべて入れる。
7. 切ったフルーツと砂糖の混合物を、木の棒を使いって2, 3回ゆっくりとかき混ぜる。気温がこの過程ではとても重要で、夏ではそんなに多くかき混ぜる必要はないが、冬は多くかき混ぜる必要がある。
8. 浸透性のある紙で容器に蓋をし、紐で縛る。浸透性のある紙であれば、適量の空気が供給される。
9. 混合物を発酵させる。夏の間は発酵が4,5日で完了する。冬の場合は7-8日かかる。
10. 発酵後、混合物の上にさらに砂糖を撒き、涼しく陰のある所に置いておく。砂糖がいくらか表面に見えるくらいがよい。
作る際のポイント
発酵中に大きい泡が出てきたら、それは酵素の力が弱いということであり、小さい泡が一度にたくさん沸き出てきたら、それは酵素の力が強いことを意味します。
FFJの使い時と使い方
- 交代期: この期間の間、植物は十分な量のリン酸が必要です。
ぶどうやパパイヤ、マルベリーやラズベリーの熟しきっていないFFJからの酸が適しています。 - 生殖生長期: りんごやバナナ、マンゴー、パパイヤ、もも、ぶどうの完熟果実から作ったFFJがこの段階で植物が必要とするカルシウムを補うのに効果的です。
- 植物の交代期の後、FFJを水で1000倍に希釈したものを撒くと良いでしょう。
- 疫病を防ぐために鶏舎や野菜、果樹に撒くことも可能です。
- 植物活性酵素は自然農法に不可欠な物です。
活性酵素は酵素エサや酵素肥料などさまざまなものに応用できる、主要なリソースとなります。 - 植物や動物に活力を与える良い生産物でもあります。
まとめ
上では未精製の砂糖もしくはブラウンシュガーを砂糖として使用すると書いていますが、私が訪ねたことのあるマレーシアの2つの農場ではどちらもMolasses(モラセス:糖蜜)を使用していました。
そしてモラセスから作った酵素液を薄めて鶏のドリンクにしていました。
海外で一般的に認知されているブラウンシュガーとは、精製度合いが低く、糖蜜成分の残っている砂糖のことを指すようです。完全に精製された白砂糖よりも自然で健康的であるという点を求めて利用されます。
鶏の健康を考慮すると、きっとモラセスが適しているのでしょう。
発酵が容易な暖かい気候ですしね。
酵素ジュースとして人間が飲むこともできるので
機会があれば作ってみてはいかがでしょうか(*・ω・)ノ
作る際はビニール手袋を使ったりなど衛生面には配慮しましょう!
参考
http://www.cgnfindia.com/ffj.html
http://taberugo.net/1095