こんにちは!Chihiroです(`・ω・´)ゞ
いやぁ、ご無沙汰の更新です(*´∀`)
先日までマレーシアの自然栽培農場で研修していたのですが、
農場でのミッションの1つとして、
ジンセン(Ginseng)の増植を行っていました。
実はこのジンセン増植は
前回の農場研修時にも行っていたんですが、当時は
ジンセン(Ginseng) = 朝鮮人参もしくは高麗人参
と思っていたんですよ。
「おぉ、自分たちが植えて育てているのは 朝鮮人参かぁああ!」と。
それならうまく長く育てれば
根っこもいい感じに売れるんじゃん?うへへ♪(*´﹃`*)
とか、考えていたのですが、
よく調べてみたらなんと、、、
朝鮮人参のことではありませんでした…orz
ガーン・・・・・・(ΦωΦ)
そもそも朝鮮人参とか高麗人参と言われているものは、
通販で売られているような健康食品だとか、
レッドブルみたいに滋養強壮剤としても使われているとか、
サプリメントとして栄養だけ抽出されて高く売られている、
という健康的なイメージがあると思います。
けれど現在の私たち日本人の生活にとっては、
そんなに身近な存在ではないと思うんですね〜。
ジンセンは栄養豊富、ということくらいしか知らず、
何のために育て、何故鶏に食べさせているのかを
知っておく必要があると思い、
徹底的にジンセンを調べてみました。
当記事では一般的に認知されているジンセンの基礎知識と、
農場で栽培されているジンセンの正体について、解説していきます。
Contents
ジンセン(Ginseng)とは何か?
まず、日本で一般的に認知されているジンセンは、
チョウセンニンジンを指すようです。
Ginseng 日本語でググるとチョウセンニンジン(朝鮮人参)がヒットします。
朝鮮人参ってよく聞く名前ですよね?
朝鮮人参の別名はオタネニンジンと呼ばれています。
オタネニンジン(御種人蔘) は、ウコギ科の多年草。原産地は中国の遼東から朝鮮半島にかけての地域といわれ、 中国東北部やロシア沿海州にかけて自生する。
薬用または食用に用いられ、チョウセンニンジン(朝鮮人蔘)、コウライニンジン(高麗人蔘)、また単に人蔘とも呼ばれる。
一方、野菜のニンジンはセリ科であり、本種の近類種ではなく全く別の種である。
引用元: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%83%8D%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3
つまり、ジンセンはオタネニンジン、朝鮮人参、高麗人参、人蔘とも呼ばれています。
野菜のあのニンジンも漢字で「人参」と書きますが、
ニンジンはセリ科。
ジンセンはウコギ科なので、全然別物です。
ジンセンの種類については英語Wikiの方が詳しく書いてあります。
Ginseng is any one of the 11 species of slow-growing perennial plants with fleshy roots, belonging to the genus Panax of the family Araliaceae.
引用元: https://en.wikipedia.org/wiki/Ginseng
「ジンセンは11種類のゆっくりと成長するトチバニンジン属ウコギ科多年生植物。」
どうやらジンセンはある特定の種を指すのではなく、
分類上での属名のようです。
属名だと日本語ではトチバニンジン属に相当します。
オタネニンジンというのはその
トチバニンジン属の中の1種ということですね。
しかしながらトチバニンジン属以外でも、
健康効果のあるウコギ属のシベリアンジンセンなどの種も
ジンセンと呼ばれるようです。
うん、とてもややこしくなってきたよ…(^_^;)
まずはトチバニンジン属のメジャーどころの
ジンセン2つとその健康効果を紹介します。
トチバニンジン属のジンセン2種類とその健康効果
オタネニンジン / Red Ginseng – Panax Ginseng
トチバニンジン属。これがいわゆる
朝鮮人参、高麗人参といわれているものです。
別名、レッドジンセン、パナックスジンセンとも呼ばれています。
固有種であり、ガン細胞のいくつかの形態も含め、
様々な環境下で細胞を目覚めさせるとされる、
代謝を調整する作用があります。
California Gold Nutrition, EuroHerbs – オタネニンジンエキス、250 mg、植物カプセル60粒
主要な薬用部位は根で有用成分はジンセノサイドとよばれるサポニン群で、糖尿病、動脈硬化、滋養強壮に効能があり、古くから服用されてきた。血圧を高める効能があるため、高血圧の人は控えるべきだと言われてきた。しかし、血圧の高い人が飲むと下がるという報告もあり、実際は体に合わせて調整作用があるともいわれている。また、自律神経の乱れを整える作用もある。炎症がある時(風邪などの感染症の発熱時、体にせつ(おでき)、ようなどの大きな腫れものある時など)は避けること。
アメリカニンジン / American Ginseng – Panax Quinquefolius
アメリカンニンジンもトチバニンジン属の1種。
疲労回復、精力回復、そして一般的な細胞の健康を改善します。
トチバニンジン属の植物は、数十種類のジンセノサイドと呼ばれる
サポニンを含有し、これらが重要な有効成分であるとされていますが、
不明な点も多いのです。
しかし、どうやらサポニンという物質に
天然の滋養強壮効果があると言われています。
Now Foods, アメリカニンジン, 500 mg, カプセル 100粒 – iHerb.com
そして次にトチバニンジン属以外のジンセンとその健康効果について。
トチバニンジン属以外のジンセン3種類とその健康効果
アシュワガンダ / Indian Ginseng – Withania Somnifera
ウィザニア属ナス科の常緑低木。
インドでは古くからアーユルヴェーダで利用され、
インドの朝鮮人参と言われています。
神経保護作用を始め、
脳機能改善作用、
強い抗酸化作用や抗炎症作用、
抗ガン作用、
老化防止作用など
多くの効果・効能があるとされています。
サポニンが含まれているので、若さを保ち、長寿をもたらします。
Now Foods, アシュワガンダ、450 mg、180ベジカプセル – iHerb.com
また出てきました、サポニン。
どうやらこれもキーワードになりそうです。
エゾウコギ(シベリアンジンセン) / Siberian Ginseng – Eleutherococcus Senticosus
ウコギ属のエゾウコギ。
シベリア人参とも呼ばれますが、
トチバニンジン属の植物ではありません。
代表的な薬用「ジンセン」であるオタネニンジンとの類縁関係は薄く、
有効成分も異なります。
しかし、数種類のエレウテロシドと呼ばれるサポニンを含有し、
オタネニンジンが含有するジンセノサイドと類似していると言われています。
エゾウコギはメタボ改善効果に優れており、
反射神経、持久力、集中力といった運動能力を向上させる作用があります。
また、抗ストレス作用およびうつ病にも効果があると言われています。
Nature’s Way, シベリア エゾウコギ、425mg、ベジタリアンカプセル100個 – iHerb.com
ブラジリアン・スマ(パフィア) / Brazilian Ginseng – Pfaffia Paniculata
アマランサス科ファフィア属のブラジリアン・スマ。別名パフィア。
ホルモンバランスを整え、抗ストレス作用、抗ガン作用、体内のガン発生を促進するフリーラジカルを除去するとされている。
これにもサポニンが含まれています。
Nature’s Answer, スマ、 Pfaffia Paniculata、 2000 mg、 1液量オンス (30 ml) – iHerb.com
小まとめ。結局ジンセンとは?
トチバニンジン属以外のジンセンは
アメリカンニンジンやオタネニンジンとは少し別物の種類です。
しかしアメリカンニンジンやオタネニンジンが持つ有効成分と似た
効果を持つ成分が含まれていることがわかりました。
まとめると、ジンセンと呼ばれている植物に
共通している健康効果はざっくり以下の通りです。
- 精神安定効果
- 性的機能の改善効果
- 代謝機能の改善効果
- 記憶力・認知機能の改善効果
- 細胞の健康改善効果(抗炎症、フリーラジカル、抗ガン作用)
そしてどのジンセンにも共通して存在するとされている成分がサポニンで、
アダプトゲンという、トラウマ、不安、肉体的披露などの
ストレスへの抵抗の力を高める働きのある
天然のハーブであるとされています。
ブロードリーフジンセン(Broad Leaf Ginseng)
あ、ちなみに、マレーシアの農場で栽培されているジンセンは
ブロードリーフジンセン(Broad Leaf Ginseng)です。
結果、上で紹介したジンセンどれにも当てはまりませんでした/(^o^)\
Broad Lead Ginseng ブロードリーフジンセン
別名
タリナム・フルティコスム
タリナム・トライアングラー
アマゾンウォーターリーフ
フィリピンスピニッジ
などなど名前いっぱい(^_^;)
ブロードリーフジンセンの栽培基礎知識
Broad Leaf Ginseng(ブロードリーフジンセン/タリナム・フルティコスム)は
熱帯アメリカ原産の多年草です。
1000年以上伝統的に栽培されており、
約3〜5年ほど成長し、25cm〜120cmくらいの高さになります。
花は小さくピンク色で、部分的に日陰と水分を好む、熱帯植物です。
挿し木で簡単に数を増やすことができます。
太めの茎を10〜20cmほどの長さに切り、
深さ3〜5cm程度で土に植えてあげるとぐんぐん成長します。
ちなみに和名を調べてみると、ハゼランという名前が該当します。
同種または近種とされているらしいです。
確かにネットで上がっているハゼランの写真を見ると、
葉の形状はほぼ同じな印象を受けましたが、
なんとなく花の蕾の形はマレーシアの農場で見ているものとは
違うような気がしました。
きっと、どちらかもしくは両方ともその栽培地で
独自に進化したのかもしれませんね。
植物の分類という観点で見てみると
ハゼランもブロードリーフジンセンもナデシコ目というのは同じです。
しかし
ハゼランはスベリヒユ科
ブロードリーフジンセンはタルニア科。
本当に同じものなのだろうか…?^^;
ブロードリーフジンセンに含まれる栄養素
カリカリしていて香りの強い栄養豊富な葉は
たんぱく質やビタミンAやC、鉄分、カルシウムが豊富に含まれています。
葉は生のサラダや炒めても食べられます。
しかし、シュウ酸も多いため、腎臓結石、痛風または
関節リウマチを患っている人は食べないほうがいいでしょう。
最近の研究では肝臓を保護し、
コレステロールを減らす効果があることを示しています。
どうやらたんぱく質が豊富で、
最近流行り(?)のオメガ3脂肪酸も含まれているようです。
おおっ、これは卵のオメガ3含有量にも影響してくるのではないか…!?
しかもブロードリーフジンセンにもサポニンが含まれています!
ブロードリーフジンセンの全ての部分は食べることができ、
抗炎症作用、抗菌、抗細菌作用があります。
内服薬としても、外服薬としても使用可能です。
外服の場合、葉を潰し、腫れた部分や熱を持った箇所に当てます。
内服の場合、貧血、胃腸障害、糖尿病、下痢、消化性潰瘍、様々な炎症、麻疹、高血圧、そしてガンに対しても有効です。
ブロードリーフジンセンの日本への持ち込み可否
防疫所のDBによると、通常の検査で持ち込み可能と出ましたー!\(^o^)/
持って帰ろうかなw
しかし防疫所DBだと和名がハゼラン、科名はスベリヒユ科、
学名がTalinum crassifoliumとなっていて、この学名のTalinum crassifoliumはブロードリーフジンセン(タリナム・フルティコスム)の別名とされているんですよね。
つまりハゼランとブロードリーフジンセンは同じとされています。
科名は違うんですが…
うーん、どういうことだろうw
まとめ
マレーシアの農場で栽培しているジンセンは
正式名タリナム・フルティコスム(ブロードリーフジンセン)であり、
高麗人参や朝鮮人参、アメリカニンジンなどとは異なるが、
サポニンが同じように含まれていて、
ビタミン、ミネラル以外にもタンパク質やオメガ3脂肪酸など、栄養が豊富である。
ということです!
そして、ブロードリーフジンセンを食べた鶏が産んだ卵にもその栄養素が凝縮して、
卵を食べる人の体内にも取り込まれていくんですね♪
ここまで長文を読んでいただきありがとうございましたヽ(=´▽`=)ノ
オメガ3や栄養の詰まったブロードリーフジンセンを食べた鶏が産んだ卵は
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参考
http://blog.healthkismet.com/ginseng-health-benefits-different-types
http://www.nootropicsinfo.com/ginseng/different-species-of-ginseng-whats-the-difference/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%BE%E3%82%A6%E3%82%B3%E3%82%AE
http://ayur-indo.com/ayur/ashwagandha.html
http://www.rain-tree.com/suma.htm
https://tateyo.jp/%E3%83%91%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2/
https://en.wikipedia.org/wiki/Talinum_fruticosum
http://www.weblio.jp/content/Talinum+fruticosum
http://www.paddleasia.com/wild_edible_plants.htm
http://goldcoastpermaculture.org.au/plant-of-the-month-amazon-water-leaf/
コメント
アメリカウイスコンシン州のJinsengを日本で興味のある会社を探していますが、どこかご紹介いただけるとありがたいです。
上野さん
コメントいただきありがとうございます。
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