こんにちは!
マンゴーは皮をむいてそのままかぶりつく派、
Chihiroです(๑´ㅂ`๑)
今回はマンゴーのお話なんですが、
実はこのドリハンブログでマンゴーを取り上げるのは
初めて っていうw
トロピカルフルーツといえばやっぱりマンゴーが一番王道だと思うんですよね♪(∩´∀`)∩
東南アジアの国に行くなら絶対1度は食べておきたいと思うのがマンゴー。
私も一番最初にマレーシア来たときに食べたのがマンゴーですw
最近では日本でもマンゴー生産者さんも増えてますから
日本国内でも手に入りやすくはなってきています。
しかし、マレーシア在住の方ならお気づきの人も多いかもしれませんが、
実はマレーシアで売られているマンゴーの多くは・・・
タイ産 なんですw
いや、もちろんマレーシア産のマンゴーも出回ってはいるんですよ。
結構近所の公園とか庭にもマンゴーの木が植えられていて、
マレーシアでもマンゴーは育つはずなんですが、
果物売り場で見るのは圧倒的にタイ産w
まぁマンゴーに限らず多くの果物、野菜で輸入に頼っているものが多いのがマレーシア。
しかしながらマレーシアにも栽培されている優良な
マンゴー品種があるのです。その名も・・・
ハルマニスマンゴー
(Harumanis mango)。
ちなみに、このハルムマニスマンゴーはマレーシアでも
栽培されていますが、本来はインドネシアの品種です。
Contents
ハルマニスマンゴーとは
ハルマニス(Harum Manis)はマレー語、インドネシア語で、
香りが良くて甘いという意味です。
言い方によってはハルムマニスとか、アルマニスと呼ばれることもあります。
学名はmangifera indica。
先にも書いた通り、ハルマニスマンゴーはインドネシアの品種です。
私は数年前にインドネシアの友人にハルムマニスマンゴーのことを教わりました。
自分の中では一番美味しいマンゴーはインドのアルフォンソだと思っていたんですが(・∀・)
そのインドネシアの友人曰く、ハルマニスは
他のマンゴーに比べて段違いに甘く美味しい、とのこと。
聞いた瞬間食べてみたくなりました。
が、収穫時期が既に過ぎていたので断念(*´Д`)
ハルマニスマンゴーの収穫時期
インドネシアからやってきたハルマニスマンゴーですが、
マレーシアでも栽培されています。
栽培地域はペルリス(Perlis)州やケダ(Kedah)州。
マレーシアでもタイに近い北側で栽培されています(・∀・)
そんなハルムマニスマンゴー、なんと
この前の9月に友人がゲットしたとの情報が!!
私がハルムマニスを探していることを知っていた友人が
入手してくれて、さらにおすそ分けまでしてもらっちゃいました(´▽`*)
でも、よく考えると9月って全然収穫時期じゃないんですよね(;´・ω・)
マレーシアでのハルマニスマンゴー収穫シーズンは4月中旬から5月上旬にかけてです。
熱帯地域あるあるの、年内に収穫シーズンが2回訪れるやつかなぁと思って
よく見たら、、、
インドネシア産 でしたw
↑ラベルにちゃんとIndonesiaって書いてありますw
ちなみにハルマニスマンゴーの収穫時期は年に1度しかありません。
ドリアンと同じ、南国フルーツと言えど、どのマンゴーの木もシーズンは足並みをそろえている模様(・∀・)
話を戻して、
友人がハコ買いしたハルムマニスを見せてもらいましたが、
どれも緑色です。
ハルムマニスはこの緑色の皮が特徴なのです。
とはいえ、こんだけ近くにマンゴーがあるのに
なんにも香りがしない・・・
ハルムどこいった・・・?(;・∀・)
緑色なので見分けづらいですが、おそらくかなり未熟な状態で
収穫されたものと思われたので、室温で1週間追熟させました(/・ω・)/
2022/5/3 追記
先日ペルリスの生産者さんの元へ直接ハルマニスマンゴーを買いに行ったのですが、熟れそうな果実やほぼ熟れた果実はちゃんと黄色い色をしていました。熟れても果皮が緑のまま、ということではなさそうです。
マレーシアで食べたインドネシア産ハルマニスマンゴーの味
おすそ分けしてもらったマンゴーを私が今か今かと待っているうちに、
もらってから数日後、ハルムマニスをゲットした友人がカットして
出してくれました(´▽`*)ありがたや。
ハルマニスマンゴーに思いをはせ始めてから約3年、、、
ついにあの夢だったハルムマニス・・・
一口食べてみると・・・
ん?
普通のマンゴーと何が違う?(・∀・)
甘いというか、少し酸っぱい。
マニスどこ行った・・・?(;・∀・)
これじゃハルムもマニスもないただのマンゴーではないかw
友人もこれは本来のハルムマニスとは全然違うと言っていました。
さらに友人曰く、
「インドネシア産だもんねー。業者にどこ産か聞きそびれたわw」
マレーシア人はインドネシアの食べ物はまずいと言いますが、
インドネシア人はマレーシアの食べ物がまずいと言いますw
つまり、けなし合いですw
インドネシアのハルムマニスマンゴーも
インドネシアで買えば、完熟とはいかないまでも
ある程度熟したマンゴーが手に入るはずなんです。
今回食べたハルマニスは輸出用だったから
普段よりも早いタイミングで収穫された。
だから香りも甘みもないただのマンゴーとなって、
結果マレーシア人は
「インドネシア産はやっぱりだめねー。」
と言うことになります。
ちなみにマレーシアのスーパー、Jaya Grocerで
果物売り場にいたスタッフさんもハルムマニスは
インドネシア産は美味しくない、マレーシア産が一番、
と言っていました。
元はインドネシアから来た品種なのにwww
そのさらに数日後、
家で追熟させて食べ頃になったハルムマニスも食べてみましたが、
酸っぱさが抜けただけで特段普通のとなんら変わりのない
マンゴーでしたw
ペルリスのハルマニスマンゴー農場を訪問
とまぁ、私の一番最初のハルマニス体験はとても残念なものでしたが、
やっぱり美味しいハルマニスを食べてみたい、ということで、
先日、マレーシアのハルマニスマンゴー名産地、ペルリス(Perlis)州まで直接買いに行ってきました!(*ノωノ)
ペルリス州はKLから約6時間ほど北に行った多所にある、タイの国境に面した州です。
西側にはランカウイ島があり、ペルリスからフェリーも出ています。
なにげにペルリスを訪れるのは初めて(*ノωノ)
国境近くの市場ではタイの調味料やお菓子がたくさん売られていたり、
街にもタイ語があふれていたり、普通のマレーシアのカンポンとは少し違った雰囲気を味わいました♪
さて、本題のハルマニスマンゴー農場ですが、
私が訪れたのはとても綺麗に管理された農場でした(*´ω`*)
マンゴーの実、1つ1つに袋がけがされていて、
虫や鳥から食べられるのを防いでいます。
ハルマニスマンゴー追熟に使われる「カーバイド」
ペルリスはKLやペナンといった消費地から離れていることもあり、
ハルマニスマンゴーはほぼ未熟な状態で収穫されます。
そこで活躍するのが炭化カルシウム(Calcium Carbide)、
通称カーバイド。
カーバイドは追熟を促すため、梱包の際にハルマニスマンゴーと共に箱の中に入れられます。
石ころのような形をしています。
カーバイドは微量のヒ素と水酸化リンを含んでおり、
胸や腹部の焼けるような感じや喉の渇き、嘔吐を引き起こすなど
健康被害があると言われています。
実際私も箱ごと部屋に置いておいたら異常な喉の渇きを感じたので、
カーバイドだけ捨てました(;´・ω・)
インドではカーバイドの使用を法律で禁止していますが、
禁止していてもカーバイドの使用は後を絶たないようです。
ちなみにマレーシアではカーバイド使用は禁止されていないので、一応合法です。
後述しますが、カーバイドで追熟させると、健康以外にも
好ましくないことがあるので、極力入れないでもらう方が無難です。
ペルリス産ハルマニスマンゴーの味
農場で3箱ハルマニスマンゴーを買ったら、
農家さんがおまけで2個マンゴーをもたせてくれました♪
↑これがそのハルマニスマンゴー。表面が少しデコボコしていて、
黄色い果皮を見てもわかるようにかなり熟しています。
2,3日置いたらちょうど食べ頃になりました(*ノωノ)
ちなみにこちらが箱に詰めてもらったハルマニスマンゴー↓
表面は滑らか。果皮も緑色でまだまだ1,2週間は追熟が必要に見えます。
これがカーバイドを使うと3,4日で食べ頃になります。
今回はカーバイドで熟したハルマニス、自然に追熟したハルマニスを両方食べてみました。
カーバイドで熟した方は、部分的に固く酸っぱいままでした。
種に近い部分だけ熟した感じになり、柔らかく甘くなります。
柔らかく甘い部分は、食べてみると薬品臭さを感じ、
熟した時の柔らかさというよりも、腐り始めたような崩れやすい感じでした。
スーパーで購入した熟したマンゴーでも、食べると
薬品臭さを感じることが頻繁にあったのですが、
その臭みはカーバイドから来ていたんだなぁと納得。
自然に追熟させたハルマニスの方がバランス良く熟して臭みもなく、
フォークで刺しても崩れにくくてとっても美味しかったです(*ノωノ)
マンゴーススやゴールデンリリーといった一般的なマンゴー品種と比べて
どう味が違うのかと聞かれると、正直味の違いはわかりませんw
(わかる人がいたら教えてください。)
1つだけ言えるとしたら、インドのアルフォンソマンゴーと
マレーシアのハルマニスマンゴーを比べると
アルフォンソマンゴーの方が美味しいと感じます。(個人的な感想です。)
そして実は味以外でもカーバイドの効力が一目瞭然だったことがありました。
それがこちら↓
上の写真の左はカーバイドで熟したマンゴーの種、右は自然に追熟したマンゴーの種です。
食べた後の種を洗い、容器の中で乾燥させていたら一晩経ってこれだけの違いが。
カーバイド追熟させたマンゴーの種は真っ黒になりカビが生えています。
しかし自然追熟の方はほぼ無傷。
これだけの違いが出たことにびっくりでした😳
カーバイドで種が腐り始めている証拠です。
これでは食べた後の種を植えても生長は期待できません。
実はカーバイドを入れる目的は本当はここにあったりして・・・(; ・`д・´)
ペルリスの農家さんは親切心で早く食べられるようにとカーバイドを入れてくれます。
しかし、一度にたくさん食べきれなかったり、すぐに食べる必要がない場合、
注文時に「カーバイドは要らない」と伝えましょう。
英語でもマレー語でも「No carbide(ノーカーバイド)」と言えば通じます。
スーパー等で買う場合は実が均一に熟していて、黒点のないものを選びましょう。
カーバイドで追熟されたマンゴーは水に浮き、切っても果汁がほとんど出ないと言われています。
ペルリス産ハルマニスマンゴーの価格
ペルリス産のハルマニスマンゴーはKLのスーパーや
フルーツショップでも時々見かけますが、
1kg大体RM50~RM62くらいします。
なかなかのお値段ですよね(;・∀・)
ペルリス現地の屋台で買う場合、
普通の大きさのハルマニスマンゴーは3kgRM60なので
1kgあたりRM20。
小さめハルマニスマンゴーは3kgRM50。
1kgで約RM17という破格の安さでした(*ノωノ)
ただ、小さい方は熟すのが早いです。しかもカーバイドが入りだと
2,3日で既に腐ってしまったものがちょいちょいあったので、
近日中に1度に食べきれなさそうなら早めに食べるかカーバイド抜きで購入する方が安全です。
カーバイドで追熟されたマンゴーを一度にたくさん食べると
ドリアンのように喉の渇きを感じるので、あまりおすすめしません。
まとめ
いやぁ、3年間期待していただけに、最初に食べたインドネシア産ハルムマニスマンゴーはとっても残念でした(´;ω;`)
そしてペルリスのハルマニスマンゴー果樹園を実際に訪れてみて、ハルマニス栽培の大変さを目の当たりにしました。
特にKLとペルリスでの価格差は大きすぎて驚愕です。
もっと農家さんが直接儲かる仕組みがあれば、と感じざるを得ない体験となりました。
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