ケドンドンを知っていますか?
マレーシアで有名な熱帯フルーツの1つ、ケドンドン。
こんな形のフルーツです↓
私はマレーシアの農場に滞在した時に初めて出会いました。
現地の人は大抵知ってるんですが、日本人の間ではあまり浸透していないケドンドン。
今回はそんなケドンドンの味・栄養と健康効果、そして食べ方について紹介します(๑˃̵ᴗ˂̵)
Contents
ケドンドンとは
ケドンドン
学名はSpondias dulcis、
英語でAmbarella、June plum、
マレー語でKedondong、
中国語で番橄欖(Fān gǎn lǎn)と言います。
マレーシアならケドンドンと言えば大抵通じます。
果実の形が卵型をしているので、日本語ではタマゴノキと呼ばれているようです。
ムクロジ目ウルシ科の植物です。
ムクロジ目ということは自然の洗剤として知られるフルーツ、ムクロジ(無患子)の親戚に当たります。
ウルシ科の仲間にはピスタチオ、カシュー、カフィールライムなどがあります。
ケドンドンの味
ケドンドンの味や食感は熟し加減によって異なります。
未熟な果実はオリーブのような緑色をしていて、堅く酸っぱいですが、熟すにつれ黄金色になります。
皮の色が輝かしい赤みのかった茶色になると果実が食べられるくらいに引き締まり、アロマのような香りを放ち、パイナップルに似た味がします。水っぽい食感で歯ごたえがあり、ほのかな酸味あります。ほとんどのケドンドンは熟すと黄金色になりますが、熟度によって色が変わります。また、においや感覚でも熟度がわかります。ケドンドンの果実は時間が経つと丈夫で長い繊維が柔らかくなり、切りづらくなります。ケドンドンは熟し過ぎた状態が特に魅力的なのです。見た目はマンゴーに似ています。マンゴー同様に卵の形をしており、多くても5つの平べったい種があり、2.5〜3.5インチ(約6cm〜9cm)の大きさにしかなりません。熟した果実はバターのような素敵な黄色になります。
出展: http://www.specialtyproduce.com/produce/Kedondong_12821.php
ファームに成っていたケドンドンは緑色で硬かったんですけど、ちょうどたまご大の大きさに達していました。
そのうち自然に落ちて完熟になったら食べようと思い、と待つこと約半年。
半年経っても色は緑色のままで落ちる気配もない…
いつ落ちるんだろうと待っているうちに、ファームに住んでいるインドネシアの友人が食べてしまいました(*´Д`*)
酸っぱいようで、甘いタレを作ってつけて食べていました。
どうやら緑色のまま収穫しても室温で追熟させると数日で黄色く変わるみたいです。冷蔵庫に入れると追熟に数週間かかります。でもやはり木に成ったまま完熟するのを待つのが理想的ですね。
食感はサクサクというよりもコリコリという感じです。
りんごより少し歯ごたえがあります。
種の周りは繊維が多く、硬いので食べない方がいいでしょう。
フルーツの専門店MBGでもカットされたケドンドンが売られています。
1袋RM1.5(約41円)でした。※2018年3月28日時点
スーパーでもよく売られています。
ナイフで皮を剥いてからいただきましょう(๑˃̵ᴗ˂̵)
ケドンドンの栄養メリットとデメリット
ケドンドンはビタミンA、ビタミンC、鉄分などの栄養素も豊富です。
ビタミンCはキウイやマンゴーと同じくらい含まれています٩( ‘ω’ )و
食物繊維も豊富なので、消化にも効果アリです!
- ビタミンA ⇨ 目に良い、抗酸化作用、傷に良い
- ビタミンC ⇨ 抗酸化作用、コレステロール値を抑える
- 鉄分 ⇨ 貧血予防
- リン ⇨ 歯や骨に良い
- スクロース ⇨ 持久力UP
また、ケドンドンは果実だけではなく葉にも豊富に栄養が含まれています。
ケドンドンの葉や樹皮は赤痢の治療にも使われます。
葉と樹皮の部分にはたくさんのフラボノイド、サポニン、そしてタンニンが含まれており、赤痢にも効果を発揮します。
フラボノイドはファイトケミカル(植物に含まれる天然の化合物)の1つであり、ポリフェノールの1種でもあります。
熱帯植物の持つファイトケミカルについては以下の記事でも紹介しています。
マンゴスチンに含まれる抗酸化物質キサントン
モリンガに含まれるファイトケミカルに虫除けの効果
サポニンはジンセンにも含まれている天然の滋養強壮剤として知られています。
ジンセンの記事はこちら
インドネシアではケドンドンの葉を煮出してお茶にして飲むことがあり、咳に良いみたいです(๑˃̵ᴗ˂̵)
ケドンドンの美味しい食べ方!
Rojak(ロジャック)
マレーシアお馴染みのフルーツロジャック(๑˃̵ᴗ˂̵)
レンブやキュウリ、マンゴー、パイナップルなどカットされた野菜やフルーツ、揚げ豆腐を混ぜ、エビの出汁や砂糖、唐辛子、砕いたピーナッツなどで作られたタレをかけた甘辛マレーシア料理!
ケドンドンはお店によって入っていたり入ってなかったり。
写真のRojakはケドンドンなしバージョンかも( ;∀;)
ケドンドンは外側が緑で中が白っぽいリンゴのような食感です。
探してみてくださいw
Kedondong Juice(ケドンドンジュース)
ケドンドンをミキサーにかけ、甘酸っぱい梅がトッピングされたケドンドンジュース。
私は以前近所のニョニャ料理屋でいただきました(´∀`*)
ライムジュースみたいで甘すぎず酸っぱすぎず、ヘルシーなお味!
このケドンドンジュースが飲めるお店はこちら(๑˃̵ᴗ˂̵)
Sarang Cookery
8, Jalan Galloway, Bukit Bintang, 50150 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, Malaysia
+60 12-210 0218
https://goo.gl/maps/89Em767ridq
https://www.sarangcookery.com.my/
シロップを薄めたようなジュースじゃなくてちゃんとミキサーにかけている方が体にも良いと思うので、できれば店員さんに確認して、砂糖の量も自分好みに調整してもらうことをおすすめします。
マレーシアで現地のおじちゃんみたくドリンクを砂糖の量まで細かく注文したいって人はこの記事をどうぞ(๑˃̵ᴗ˂̵)↓
コピティアム・ケダイコピで甘くない無糖ドリンクを注文する方法
まとめ
ケドンドンはロジャックよりもジュースで売ってるものが見つけやすいと思います。
日本でもなかなか口にできませんが、
ケドンドン以外にもマレーシアは美味しいフルーツが盛りだくさんですよ♪↓
参考
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Spondias_dulcis
http://www.specialtyproduce.com/produce/Kedondong_12821.php
http://www.vegetafruit.com/spondias-dulcis/
https://www.indoindians.com/indonesianfruit-kedondong-its-health-benefits/
コメント
初めまして。KL郊外に住んでいる者です。
近所を散歩しながら植物の写真を撮るのが趣味です。
先日見かけた果物の和名を調べていたら、このページを発見しました。
マレーシアの果物の説明が、日本語で詳しく書かれていてありがたいです!
Kayoさん、コメントありがとうございます。
マレーシアには日本にはない植物がいっぱいあって、私も散歩大好きです♪
私の記事がお役に立てたならなによりです(´∀`*)