植物検疫所でパイナップルの芽が取り上げられた話。生茎葉と苗木の違いって何!?
スポンサーリンク

植物検疫所でパイナップルの芽が取り上げられた話。生茎葉と苗木の違いって何!?

こんにちは!Chihiroです(/・ω・)/

昨晩日本に帰国しました。
以前のように羽田空港の荷物引取り場所の左手にある植物検疫所に行きました。
前回の植物防疫所に立ち寄った時の話はこちらの記事で紹介しています。

生のフルーツや植物は日本に持ち込めるの?事前調査方法と植物検疫所での手続き
生のフルーツや植物は日本に持ち込めるの?事前調査方法と植物検疫所での手続き
ついに ついに ついに 帰国しましたー! 約5か月半ぶりの日本は 機長からのお話によるとなんと 1℃ ...

前回の時の係員さんの印象が良かったので
今回も気持ち良く検査してもらおうと思ったら…

パイナップルのわき芽が取り上げられましたorz

いや、取り上げられたことにしょんぼりしているんじゃないんです。
取り上げられた理由に納得がいかなくて不満に思ってるだけなんです。
検疫所の係員の説明が全然納得できなかったので誰か私に納得するよ説明を・・・!

スポンサーリンク

Contents

今回日本に持ち込もうとしたもの

今回の帰国で持ち込もうとした植物は以下の通り。

  • サワーソップの種
  • パイナップルのわき芽

サワーソップの種は係員の目視検査によってクリアしました。
ちなみにサワーソップは種を手に入れたらなるべく早めに土に植えなければ発芽しません。
時間との戦いです。

問題はパイナップルのわき芽で発生しました。

パイナップルのわき芽は生茎葉?それとも苗・苗木?

実はパイナップルは部位によって持ち込みの検査レベルが違うんです。

その部位が通常の目視検査で持ち込めるのか、それとも禁止されているのかは輸入条件に関するデータベースのWebサイトで調べることができます。

http://www.pps.go.jp/eximlist/Pages/exp/condition.xhtml

輸入条件に関するデータベースによると、
パイナップルの生茎葉は通常の検査で持ち込み可能、
パイナップルの苗・苗木は持ち込む際に国内での隔離栽培が必要なもの

となっています。

以前にこのパイナップルのわき芽の定植、栽培方法はこちらの記事に詳しく書いています。

パイナップルの栽培方法、増やし方と定植方法解説
パイナップルの栽培方法、増やし方と定植方法解説
こんにちは!Chihiroです(*・ω・)ノ 今回はパイナップルの栽培方法、増やし方、定植方法について書いていきます。 パイナッ...

パイナップルのわき芽とは、この実の周辺にいっぱい生えている小さい芽のことです。

これね↓

私はこのパイナップルのわき芽は生茎葉に該当するから持ち込みできる!と思っていたのが、苗木に該当するからと言われてNG喰らってしまったんです( ´Д`)y━・~~

何でこれが苗木なんですか?って聞いたら
「観賞用なら大丈夫なんですけどパイナップルの栽培用に入ってくるものはほとんど苗木として入ってきますから」
って。

ちょい待ちや、にいちゃん(  ・`д・´)
栽培用のパイナップルって実の上についた冠の場合だってあるし
そもそもあんたその栽培用に入ってくるパイナップル見たことあんのかよ!
だいたい観賞用だって栽培条件が良ければ実を付けるでしょう!

と、今考えるとツッコミどころ満載だったのですが、土壇場でそんなツッコミたくさん思い付かない、かつケンカできない性分なのでツッコめませんでした。後から思い出してああ言えば良かったーって不満が溜まるのでつくづく損な性格だと思います。

しかし、あまりにも納得しがたい説明に、こんな私でもただ1つだけその係員に疑問をぶつけることができました。

「じゃぁ茎葉と苗の違いって何なんですかね?」

係員もその質問に正確に応えられず、先の説明を堂々巡り。

もう頼れるのはMr.Googleしかいない!
ということで茎葉と苗の違いを調べてパイナップルのわき芽がどちらに当てはまりそうなのかを考えてみました。

生茎葉とは?

輸入条件に関するデータベースでの生茎葉の説明は以下の通り↓

茎や葉、またはそれらが付いた植物体で乾燥されていないものです。切花、切葉(ドライフラワーを除く)等観賞用植物や、キャベツ、レタス等の野菜(葉菜類)が含まれます。ただし、地下部、苗等は除きます。

わき芽も成長したら茎になるし、葉もすでについています。
それらが付いた植物体。うん、当てはまりそうな感じします。
観賞用かどうかは育てる人の意思によりますよね?実がつかないような交雑処理とか遺伝子操作的な何かをしていない限り、実は付くと思うんですけど。。。
もちろん栽培条件にもよりますが。

くき
【茎】
根・葉と共に、高等植物の基本器官の一つ。普通は、地上に長くのびて枝葉をつけ、根からとった養分・水分の通路となる。地下にあるもの(=地下茎)もある。木では特に「幹(みき)」と言う。

葉を付ける。根から取った養分・水分の通路となる。うんうん、そうそう。
茎に当てはまりそうな感じがしますよね?
そもそも葉ももうすでに付いてるし。生茎葉に該当してもおかしくないと思うんですけど。

では次に苗の説明を見てみます。

苗とは?

輸入条件に関するデータベースでの苗・苗木の説明↓

栽培用として輸入するもので、根など地下部のついたものです。なお、土付きのままでは輸入できませんのでご注意ください。組織培養体の苗については、別途お問い合わせください。

「栽培用として」っていう文言は置いといて、わき芽は根など地下部のついたものではないと思います。だって植えない限り根っこは出てこないし。
それは茎も同じことで、ただ茎を切っただけなら根はついてないですよね?一度土に植えたり水に浸すことで根が既に出てきているものは苗になる、というのが私の考えです。

Mr.Googleの見解は以下の通り。

なえ
なへ 【苗】
1. 種子から芽を出して伸びた、(移植用の)幼い植物。
2. 稲の苗⑴。

種子からではないですが、芽を出して伸びてはいますね。
移植用の幼い植物。うん、それも合ってる。

実はパイナップルのわき芽が茎葉か苗かはあまり重要ではない!?

パイナップルのわき芽が茎葉なのか、苗なのかを考えるとやっぱり茎葉の方が近いような気がします。
防疫所の係員もなぜあのパイナップルのわき芽が生茎葉じゃなくて苗に分類するのか、「他がそうやって入ってくるから」じゃなくてもっと理論的に説明してもらえていたら納得できたかもしれません。

しかし引っかかるのは観賞用ならOKで栽培用ならNGということ。

実がなることで出てくる種が危ないと考えているのか、
それとも地上に植えるのか鉢で植えるのかで土に蔓延する可能性のあるウイルスを危ぶんでいるのか。

もしこれが観賞用と言ったら持ち込みOKなのか….
なんか持ち込み基準て曖昧ですね。
なぜ観賞用がOKで、栽培用がNGなのか、また次回調べたら書いていこうと思います。

ちなみに隔離栽培してもらうとどうなる?

パイナップルの苗木でも隔離栽培か廃棄か選ぶことができるんですが、
お金がかからないんだったら隔離栽培も悪くないなと思い、隔離栽培の詳細を聞いてみました。

隔離栽培は沖縄の農家さんにお願いして、栽培してもらって、そこでできた果実をできたタイミングで返してもらえて、植物自体は返してもらえないとのこと。

別に果実が欲しくて持ってきたわけじゃないんだけど(;・∀・)
パイナップルを育てたくて持ってきたんだから結局植物自体を返してもらえないんだったら意味がない・・・

そして係員の話によると栽培時の肥料代はこちら側負担になるとのこと。栽培用の土地や水、メンテはお金かからないけど肥料だけこっち負担ってどういうことwww

どういうやり方で栽培するつもりかは知りませんが、肥料や栽培方法の指定がこっちでできない、勝手にドバドバ化学肥料使われてこっちの費用がかさむのは全くもって本意ではないので廃棄してもらうことにしました。

まとめ

廃棄じゃなくて元の国に返送とかしてもらえるサービスがあったら良かったのになと思います。
植物だって果物自体だってエネルギーを循環させて生きているんだから捨てるのはもったいないですよね( ´_ゝ`)
持ち込みの可否は下調べを十二分に行ってから検疫に望みましょう。

農場ツアー[Happy Egg Hunting]参加者受付中です★

—————————-
農場ツアー「Happy Egg Hunting」in マレーシア
参加者受付中です♪

催行の案内はこちらから。
参加申込はこちら

—————————-

スポンサーリンク

シェアする

フォローする