マレーシアで生卵が食べられない理由。殺菌=安全なのか?
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マレーシアで生卵が食べられない理由。殺菌=安全なのか?

こんにちは!日本でめちゃめちゃ恋しかったサテーを食べて
マレーシアに戻って早々見事当たりました!
Chihiroです_(┐「ε:)_

いやぁ、まいっちゃいましたよ〜(*´Д`)
この前サテー(Satay:マレーシアの炭火串焼)を食べたんですが、
食べる前にちょっとやばいかなぁとは思ったんですよねw
なら食べるなよって話なんですがw

あ、ちなみにサテーのお肉ではなく
当たった原因は100%生野菜です。

なぜ原因がわかるかというと、
今までマレーシアで食べた生野菜、特にキュウリ、ニンジン、玉ねぎ系で
頻繁に当たったことがあるからです。
痛みはさほどないのでいいのですが、、、はは。
皆さんも気をつけてくださいねヽ(;▽;)

生といえば、よく海外の卵は
生で食べない方がいいって言われています。
なぜかご存知ですか?

答えは海外では卵を生で食べる習慣がないため、
出荷前に殺菌消毒していないからです。
もちろんすべての卵が殺菌消毒されていないというわけではありませんが。

じゃぁ殺菌消毒したら本当に安全なのでしょうか?
そもそもなぜ殺菌消毒が必要なのでしょうか?

今回はマレーシアの自然農法の養鶏場で働いていた私Chihiroが
安全な卵とは何かをわかりやすく解説してみます(・∀・)

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Contents

「殺菌消毒=安全」は事実ではなく「考え方」である

基本的に、殺菌消毒すると、たまごの殻に付いているサルモネラ菌が死滅します。
そのため、殺菌消毒は生で食べても食中毒になる可能性が低くなり、
より安全と言われるのです。

しかし、本当に「殺菌消毒」は「安全」なのでしょうか?

通常、卵の殺菌消毒には薬剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使います。
次亜塩素酸ナトリウムとは要は塩素のことなんですね。

卵の殻は食べないから、殻を殺菌しても問題ないなんじゃないの?
と思われるかもしれません。
ですが実際には、卵の殻には気孔という小さな穴があります。
そうです。薬剤をかけるとその殺菌成分が気孔を通り、
殻の内側まで入り込んでいきます。

食中毒は回避できるとして、
こうして塩素が含まれた卵を食べ続けると、
人間の体はどうなるでしょうか?

塩素というのはサルモネラ菌だけを狙い撃ちするわけではありません。
その他の有用な微生物までも殺してしまいます。

塩素の含まれた卵が胃の中に入ることで、
腸内細菌までもが殺されてしまうかもしれません。

腸内細菌が減り、微生物の多様性が失われることで
アレルギーを引き起こしたり、
健康に関わる問題が起こる可能性が出てきます。

本当に殺菌消毒は安全と思いますか?

そもそもなぜ殺菌消毒が必要なのか?

卵にサルモネラ菌が含まれていたとしても、
必ずしも食べた人全員が食中毒を起こすというわけでもありません。

もちろん殺菌消毒をした方が
食中毒の危険性は格段に下がります。
しかし、食中毒にはならずともアレルギーといった、
別の問題を引き起こし得るということは前述した通りです。

しかし、そもそも全ての卵にサルモネラ菌が含まれているわけではありません。
実はサルモネラ菌は土の中にもどこにでも普通に存在します。
本来サルモネラ菌はさほど強くなく、
人や動物の体内でも別の微生物によって簡単に殺されてしまうような菌なのです(・∀・)

本来、卵を生む鶏が健康で免疫力が高ければ、
鶏の体内でもサルモネラ菌が異常に増殖することはありません。
生まれる卵やその卵の殻も同じです。

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つまり、サルモネラ菌自体が悪いわけではなく、
サルモネラ菌が異常に増殖してしまう環境が問題であるということです。

スーパーで安く売られている卵には安いなりの理由があります。
その卵は窓一つない鶏小屋の中のせまいケージの中で生活している鶏が産んだ卵だからです。
卵の質を決めるポイントはたった2つです。
何だと思いますか?
それは、、、、

エサ飼育環境です。

想像してみてください。
自分がもし光のない暗い牢屋に閉じ込められたら?

何もない牢屋。
自分以外にもう3,4人閉じ込められています。
さらに地面も天井も網状です。
まさに監獄。

自分は2階に住んでいて、
上の3階にも下の1階にも人が住んでいます。
しかもトイレはありません。
好きな時に自由にそこでトイレしていいのです。
上の人のが降ってくることも・・・(((;´Д`)
掃除用具なんかありません。
自分で洗い流すこともできません。
たまに外から清掃員がやってきて掃除してくれる程度です。

衛生状態は良いはずがありません。
卵にフンが付いたら
簡単にサルモネラ菌に汚染され、
簡単に卵殻の中にまで増殖してしまうでしょう。
だから殺菌消毒が必要なのです。

ケージ飼いで通気性の悪い飼育小屋よりも、
通気性の良い平飼いの飼育小屋の方が、
サルモネラ菌の数は少ないという研究結果も出ています。

日本では食肉用の鶏は平飼いが99%ですが、
採卵用の鶏はほぼケージ飼いです。

しかもこんな環境にいたら絶対鬱になります(´;ω;`)
卵なんて産んでいられません。

だから生産者は鶏が鬱にならずに卵を産めるよう、
抗生剤、抗うつ剤、ホルモン剤を含んだ
ペレット状のエサを与えるのです。

そんなエサを食べ続けた鶏が産んだ卵は本当に安全でしょうか?
殺菌用の塩素だけでなく、
抗生剤などの成分が蓄積して
アレルギーを引き起こす可能性も十分にあるわけです。

さらに言うと、生産者が卵の価格を抑えるために
遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシを
エサとして与えている可能性もあります。

大事なのは鶏のエサ飼育環境です。
この2つは互いに相関関係があり、どちらが欠けてもいけません。
逆に考えると、この2つの要素が
ニワトリにとって健康的なものであれば、
そもそも消毒すらする必要はないのではないでしょうか。

では、良い卵と悪い卵、どうやって見分けたらいいのか。
気になる方は下記の記事をどうぞ(・∀・)

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